この夏の観光シーズンに向けて

 平成24年6月定例県議会が、まもなく始まります。6月12日に招集され、わが党の代表質問は19日に行われる予定です。会期は25日間で、閉会は7月6日という日程が組まれています。今議会でも、震災対策や放射能対策、防災問題などが多く取り上げられるものと思います。

 しかし、私は、忘れてならないのは観光対策だと思っています。というのも、さきに県観光企画課が発表した、今年のゴールデンウイーク期間中に県内を訪れた観光客数の調査結果によると、東日本大震災で観光気分も吹き飛んだ昨年よりは微増したものの、震災前の一昨年同期との比較では、観光客はなお30%も減っているからです。いわゆる風評被害もあって、県内の主な観光施設は客足が戻らず、特に南房総地域では、観光施設の入込み客数が一昨年の26%減、宿泊施設でも同7%も減っているのが現状です。このデータをみても、原発事故による風評被害が完全には拭いきれず、依然として観光業界にとって厳しい状況が続いていることが実証されています。

 このため、この夏の観光シーズンまでには観光客を呼び込むための新たな観光キャンペーンの大々的な展開が求められます。県はこの夏の海水浴客を呼び戻すため、市町村と協力し、県道路公社が運営する県内の有料道路の無料往復通行券を発行する新規事業を開始します。もちろん房総スカイラインや鴨川有料道路も含まれ、観光振興事業として大いに期待されているところです。

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