立ち向かえ風評被害

 千年に一度とも言われる東日本大震災は、東北各県だけでなく、千葉県内でも死者20人、行方不明者2人、負傷者248人の人的被害を招いたほか、家屋の全壊780棟、半壊8300棟、一部損壊に至っては2万8千棟を越える大災害をもたらしました。福島県の東京電力福島第1原発は、いまだに収束へ向けた確かな歩みが見えてきません。このため、南房総地域では、震災による直接的な被害は少なかったものの、津波と放射能汚染という目に見えない不安感から、風評被害という形で襲いかかりました。

 3月11日の震災以降、南房総地域の観光施設は、首都圏からのお客様がすっかり姿を消し、ひっそりと静まり返ったままの状態が続きました。南房総にとって観光は、重要な産業の柱です。そこで、観光業をもう一度復興させ、南房総に観光客のにぎやかな声を取り戻そうと、さまざまな取り組みが行われています。その一つが、南房総市の観光協会が実施した「南房総あったかハートプロジェクト」です。プロジェクトに参加した宿泊施設の利用者に、市内で買い物ができる2千円分の商品券をプレゼントする企画です。

 さらにユニークなのは、宿泊料の一部や利用した商品券の換金手数料が義援金として被災地へ贈られるというシステムです。実際、この取り組みは観光客にも好評だったようです。こうした地道な努力が少しずつ実を結びつつありますが、まだ道半ばです。心を一つにして風評被害に立ち向かうことが大切ですし、何より大切なのは、継続性です。これで終わりではなく、第2、第3のキャンペーンを企画し、首都圏の観光客にアピールしていく姿勢が必要だと思います。まさに「がんばろう 日本!」「がんばろう 南房総地域!」ですね。

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