風評被害対策をしっかりと

 ようやく猛暑の8月が過ぎましたが、9月に入ったからと言って、急に涼しくなるわけでもなさそうです。秋の虫が鳴き始めても、皆さんも油断して熱中症などにならないよう注意して過してください。

 そんな中、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出が、8月24日から始まり、放射性物質トリチウムによる漁業への影響が心配されています。科学的に安全だと専門機関も指摘していますが、国民、県民の不安は完全には拭い切れていないようです。ただ、放出当初の周辺海域での調査では、採取された魚からは汚染物質は検出されなかったと報告されています。

 とはいえ、千葉県の漁業者に直接的な風評被害が及ばないよう、国も県も十分な対策を取る必要があります。9月13日から開会する予定の県議会でも活発な議論が展開されると思います。我が党としてもしっかりと風評被害対策と漁業者への支援策を要望してまいります。

 8月中は県議会の夏休みが続き、私も少しゆっくりさせてもらいました。その中では、千葉県の令和4年度の一般会計の決算見込みが発表されましたので、簡単にご報告しておきます。一般家庭の収入に該当する歳入は、柱となる県税収入が過去最大規模になったことなどから、2兆2千億円余りとなりましたが、前年度に比べると全体では12・6%減り、支出に当たる歳出も2兆1900億円で同じく12・5%減少しました。従って、差し引きの実質収支は、19年連続して黒字です。

 これは、主にコロナ対策の関連経費が前年度に比べて大幅に減ったためで、コロナが落ち着いてきたことにより、飲食店への協力金の支出が2500億円近く減少し、歳出全体を押し下げる結果になったためです。

 しかし、県内では新型コロナの8月末時点での感染状況が急増していると医療機関から報告されていますので、くれぐれも注意していきましょう。特に南房総地域では、県外からの観光客も多いので、感染リスクも必然的に高まると思います。何度も言いますが、コロナ対策は「恐れず、侮らず」で対処していきましょう。

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