元気な高齢者の社会参加を

 28年度一般会計補正予算案などを審議する9月定例県議会は、10月18日に閉会日を迎え、26議案を原案通り可決して閉会しました。12月議会は、11月25日開会の予定です。来年は年度早々にも知事選があり、このところ何やら騒がしくなってきましたが、2月議会を挟んで県政の日程もせわしくなっています。

 9月議会では、わが党の代表質問で高齢者対策が取り上げられ、「元気な高齢者の社会参加」に県行政としてどう取り組むのかとの質問がありました。関連して、これまでの高齢者向け生涯大学校の在り方について、「地域活動部」の名称が堅く何のための勉強か分かりにくい、とかもっと実践的な内容を学びたいと言った声が届いているとの説明がありました。

 そこで県高齢者福祉課では、生涯大学校の在り方を見直し、定員を大きく割り込む座学中心の学部について、来年度から実習を重視した内容に変更する方針を固めました。特に高齢者が地域活動を目指す「地域活動部」は、座学が中心の2年制の学部でしたが、定員に対して希望者が65%にとどまるなど、高齢者の人気が今一つでした。

 このため、学部の名称を来年度からは「健康・生活部」に改称し、介護予防・日常生活支援、保育などの担い手の育成や、環境・防災といった地域の課題解決を目指す学習内容を取り入れ、卒業後は、具体的な地域活動に役立つ実践的な人材育成を図りたい考えです。

 生涯大学校は、館山市にある南房学園のほか、県内5カ所に設置され、元気な高齢者が地域で活躍できるよう、人材育成の強化を目指して約40年前から設置されています。

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