県が有害鳥獣ハンターを採用

 1月末は全国的に寒波に見舞われたようです。しかし、南房総は一足早い春を感じさせています。「早春の房総路」へ家族そろってお出かけください。

 ところで、私が昨年2月県議会の予算委員会で厳しく指摘し、提案した「有害鳥獣ハンターの採用」によるイノシシやキョンなどの駆除対策が、県当局によってようやく実現することになりました。

 県は、深刻な農業被害を生んでいるイノシシと、特定外来生物で房総半島で増え続いているキョンを駆除するため、民間人の専門家を募集し、捕獲体制の強化に乗り出すことになりました。捕獲専門員の採用は、イノシシ、キョンとも目下のところ、各一人ですが、これからも増員を要望してまいります。

 捕獲専門員は、4月からの採用で任期は3年。わな猟免許を持ち、野生獣の生態・被害対策の専門知識の豊富なことが採用条件です。ほかにも、県は新たな有害獣対策として、地域ぐるみで駆除に乗り出す必要から、市町村職員や農協職員などを対象とした有害獣対策の研修を実施することにしています。また、今年も一般の若者や女性向けの狩猟入門セミナーの参加者も募集しました。昨年はこのセミナーに定員の3倍の120人が応募するなど、有害獣被害が身近に迫っていることを感じさせる反響ぶりです。

 県の調査では、平成28年度の有害鳥獣による農業被害額は、県全体で4億6千万円を超え、過去10年間で最悪を記録しました。まさに駆除が繁殖に追いつかないのが実情です。

 2月定例県議会は、2月15日開会予定です。また詳しいことをご報告します。

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