開会した12月定例議会と「ふっこう割」

 12月は、定例県議会の開催月です。12月と言っても、開会は11月27日でした。わが党の代表質問を皮切りに、今月3日から本会議場での質疑並びに一般質問が始まります。今議会では災害復旧予算に470億円が計上され、議会に提案されています。

 申し上げるまでもなく、千葉県に甚大な被害をもたらした台風15号、19号ならびに記録的豪雨被害からの復旧復興に向けた経費が盛り込まれています。12月の補正予算案としては、過去10年間で最大規模となりました。

 内訳は、被災者の生活再建支援として38億5300万円。このうち一部損壊住宅への支援として32億円が計上されました。もちろん一部損壊の中には、屋根瓦の修復も含まれますので、詳細は市町村の窓口にお尋ねください。

 また、産業の再開支援としては306億円が計上され、このうち農業用ハウスや被災した畜舎の撤去・再建の助成などに238億円が盛り込まれています。国の補助金に県が上乗せすることで、被災農家の自己負担は1割に抑えられています。

 ほかにも、わが党の政調会からの要望に基づき、多方面にわたる災害復旧、支援策に補正予算を盛り込んでおり、現在被害が把握されている分で予算が不足した場合、来年2月の補正予算や新年度の当初予算で別途対応するよう、県執行部には伝えてあります。

 一方、台風被害で観光客のキャンセルなどが相次いだホテル、旅館などの観光施設への支援策としては、すでに国が発表していますが「ふっこう割」と称して、今後、一般の利用客が被災地の宿泊施設に泊った場合、一人1泊5千円、最大1万5千円まで国が補助する支援策も始まります。

 現在、県の観光誘致促進課で具体的な取り組みを検討している最中ですが、実施時期は年明けになってしまいそうです。しかし、これが実施されれば、鴨川市や南房総市・安房郡だけでなく、広く県内の観光業界にとっては、大いに活性化に役立つものと存じます。

 被災された皆さまには、大変お辛いこととは思いますが、国や県もできるだけの支援策を実施してまいりますので、どうぞ頑張っていただきたいと存じます。

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