コメ政策見直しへ県の対応

 残暑が厳しかった9月も過ぎ、朝晩は涼しさを感じる10月に入りました。9月定例県議会は、今月3日に閉会します。閉会後には、決算特別審査委員会が開かれる予定になっていますし、各常任委員会ごとに他県の行政課題等を視察する「県外調査」も予定されています。

 今回の私の県政報告は、9月県議会の我が党の代表質問の中から、南房総地域に関係の深い政策課題について、県当局の考え方及び答弁内容をお知らせしたいと思います。

 まず、全国的に米価の高値が続いており、国がコメ政策見直しを進めている中「千葉県としてどのように農家を支援していくのか」という我が党の質問に対し、黒野副知事は、県内の稲作農家が将来にわたってコメを安定的に供給していくためには、農業経営の規模拡大や生産性の向上が必要だとした上で、「千葉県としては、農地の集積のほか、遊休農地の活用などで生産規模の拡大とコスト低減を図るためのスマート農業機械等の導入促進を図り、農業者がしっかりと生産に取り組めるよう支援していきます」との考え方を示しました。

 スマート農業とは、AI(人工知能)などの先端技術を活用した高度な機械を実際の生産現場に導入して、生産性や効率を上げるための取り組みのことです。もちろん、こうした新技術の導入には、国や県の積極的な支援が必要です。  

 また、夏場の高温が常態化している中、園芸作物に様々な被害が出ていることについては、熊谷知事が「今年度から、施設内の温度を下げるための換気装置や自動かん水設備、遮光資材などの設備に導入支援を行い、多数の生産者から申請があったところだ」などの答弁がありました。どうぞ、こうした支援策の利活用を積極的に検討し、厳しい難局を乗り切ってもらいたいと思います。

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