東京湾アクアラインの普通車通行料が800円に値下げになったのは、平成21年からですが、この値下げが社会実験と称して実施され、来年3月で期限切れを迎えることを知っている県民は、そんなに多くはないのではないでしょうか。この料金引き下げの効果は、言うまでもなく、千葉県にとって、とりわけ南房総地域の観光産業にとって大変大きなものだったことは間違いのない事実です。
このため、森田知事をはじめ千葉県にとって、この800円を来年度以降も継続させることが、喫緊の課題となっています。しかも、財務省の来年度予算原案の編成時期である今月末が最大の勝負どころです。それまでにあらゆるチャンネルを通じて国へ働きかけ、現在、800円死守へ向けて全力を挙げているところです。私も県南の県議として全面的に応援しています。
ところで、定例の12月議会が11月27日から始まりました。追加補正予算の額は48億2千億円弱ですが、今回の予算は、10月の台風26号による大雨で被災した公共土木施設や農業用施設の速やかな復旧をはじめとし、被災者の方々の経済的な負担を軽減するため、生活再建資金や住宅の補修費、中小企業の設備の復旧経費等の借り入れに対する利子補給を実施するための予算です。
また、東日本大震災の教訓を踏まえ、大規模災害時の防災組織、行政の役割などを明確化する「防災基本条例」の制定についても提案されています。この条例案は、また機会があれば詳しくご紹介しますが、地域の防災力を高めるため、大変重要な条例になると思います。