今日から4月に入り、いつもの年なら新年度、新学期の始まりで、桜の花の散る下を元気に登校する子供たちの姿が見られる、1年で最もすがすがしい季節のはずです。
ところが、今年はまったく様子が異なります。もちろん新型コロナウイルス感染症が人々を恐怖に陥れているからです。人間がウイルスに漠然とした恐怖を感じるのは、その姿が目に見えないからでしょう。放射能汚染の時も同じでした。幸い福島の原発事故は、比較的短期間に収束したことから、社会への大きな打撃は見られませんでした。
しかし、新型ウイルスは今や全世界に拡散し、底知れない広がりを見せています。いつ終息するか見通せないところが、さらに恐怖感を煽るのかもしれません。最近の報道では、安倍首相は「改正新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づき、政府対策本部を設置し、千葉県も「新型コロナウイルス対策本部」を立ち上げています。
こうした状況から、最近では政府による「緊急事態宣言」の発令も検討されているようです。緊急事態宣言となると、対象とされた都道府県と市区町村では、所轄する首長によって強制力を持った外出自粛や施設の使用制限などの「緊急事態措置」が取られます。こうした状況にならないよう、1日も早い終息を願うばかりです。
また、東京オリンピック・パラリンピックも1年延期が決まりました。残念ですが、現状ではやむを得ません。出場が予定されていた選手の皆さんには、現状を前向きにとらえ、もう一度鍛錬に励んでもらいたいと願うばかりです。
そればかりか、10月に開催予定だった「ちばアクアラインマラソン」も中止が決定しました。都心と南房総を結び、千葉県の発展に大きく寄与しているアクアラインを舞台に定着してきたマラソン大会だけに、私たちも大変残念です。
新型ウイルスなどに負けないよう、国民、県民一人ひとりが自覚をもって、目に見えない敵に立ち向かいましょう。