新年度当初予算案について

 1月15日に令和3年度の県の当初予算案が発表されました。3月に知事選が控えているため、当初予算は人件費、社会保障費、借金返済のための公債費など、義務的経費及び前年度からの継続事業や工程上年度当初から予算執行しなければならない必要な事業費を中心とした「骨格予算」として編成されました。

 選挙の結果、新知事が決まり次第、新規の政策的な事業費を盛り込んだ、いわゆる「肉付け予算」が編成し直され、6月定例議会に提案されることになります。従って、ここでは「骨格予算」について、あらましをご説明します。

 当初予算の規模ですが、一般会計は1兆9898億17百万円となり、前年度比9・4%の増加となります。このうち、新型コロナウイルス感染対策関連予算だけでも3312億円にも上ります。具体的には、

・感染症患者受入れのための空床確保
・医療機関向け個人防護具の確保・配布
・臨時医療施設整備
・入院医療費等の公費負担
・PCR検査体制の確保
・軽症者等のための宿泊施設確保
・自宅療養者支援
・ワクチン接種体制の確保、などきめ細かな事業に予算配分されています。なんと言っても、現状ではコロナ禍からの脱却が第一の政策課題ですので。

 また、南房総地域を中心とした観光振興では、一人当たり5千円分のキャッシュバックや千葉県ならではのプレゼント等を提供する宿泊優待キャンペーンが実施され、国がGOTOトラベルの実施期間を令和3年6月まで延長したことから、これと同様に期間を延長し、春から初夏にかけて一層の観光振興が図られることになっています。

 ほかにも、「デジタル社会」への対応や「子ども・子育て」「福祉・医療」「安全・安心」といった県政の中心課題だけでなく、地域の農林水産業などの収益向上を目指した「産業・雇用・基盤整備」にも手厚く予算配分されていることをお知らせしておきます。

 県の当初予算案を審議する2月定例議会は、1月29日に開会しました。4日から本会議場での質疑並びに一般質問が行われ、予算委員会、常任委員会審議を経て3月2日に閉会の予定です。また、詳細は機会を見てお知らせいたします。

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