9月1日は「防災の日」

 東日本大震災の大惨事は、日本人にとっては決して忘れることのできない出来事でした。しかし、関東大震災の記憶は、多くの日本人の中から次第に薄れていっていると言っても過言ではないと思います。今日9月1日は、その関東大震災の起こった日です。大正12年(1923)ですから、約90年前の出来事です。当時は、大震災の混乱から正確な被害者数が把握できなかったようですが、今日の定説では、死者・行方不明者数は10万5千人と言われています。

 相模湾北西沖80キロを震源としたマグニチュード7・9の大地震で、東京や横浜の市街地は焼け野原と化し、死者の多くは性別も判断できないほどの悲惨な状況だったと伝えられています。

 私たちは、その記憶を永くとどめるため、毎年9月1日を「防災の日」と定め、大地震に備えた訓練を行なってきました。今年も、首都圏の9都県市合同防災訓練(第33回)が、市川市の江戸川河川敷で行われます。住民相互による救出救助訓練や初期消火訓練、災害派遣医療チームや災害救助犬チーム、広域支援の受け入れ訓練などです。

 大地震の「100年周期説」というのがよく言われますが、関東大震災から90年、その前には江戸時代の安政の大地震(1855年)から関東大地震までが約70年ですから、もうそろそろ、関東地方を巨大地震が襲っても不思議ではありません。「備えあれば憂いなし」の言葉通り、私たち自身が日ごろから、しっかり自覚することが大事だと思います。

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