感染拡大が続く新型コロナウイルス。日本だけでなく、世界中がウイルス感染症対策に追われています。さる30日には、新型コロナウイルス対策を盛り込んだ補正予算案などを審議する臨時県議会が開かれました。
議場での感染リスクを避けるため、普段は使用しない部分も議員の席にして、議員同士の間隔を空けて本会議場が設定されるという、かつてない光景がみられました。それだけ今回のコロナ対策が異常事態だという現実を示しています。
臨時議会に先立って、私が会長を務める自民党の政務調査会では、新型コロナ対策を幅広く議論し、先に党としての新型コロナウイルス対策本部を立ち上げ、4月17日には顧問の河上茂幹事長も出席し、本部員会議を開催しました。
そして、この会議において最悪の事態を想定した医療体制の整備強化など16項目を盛り込んだ「臨時の医療施設を含む医療体制の整備強化を求める緊急申し入れ書」を決定し、森田知事ら県執行部へ提出しました。
この結果、政調会が提案したとおり、県が爆発的な感染が起きた場合に幕張メッセの施設を活用し、1000床の病床を設営する臨時病院の開設を判断した時点で、出来る限り速やかに開設ができるように、議会側から必要となる準備の後押しを行うため、わが党からの議員提案条例(千葉県新型コロナウイルス感染症に係る臨時の医療施設の開設等を迅速化及び円滑化に関する条例案)として臨時議会に提案、政調会長である私自身が趣旨説明を行いました。
その結果、わが党の条例案及びこうした施策の実現を柱とする総額130億円の一般会計補正予算案が執行部から上程され、採決の結果、可決されました。私たちは、県民の命を守るためには、最悪の事態に備え、施策の空振りも当然許されるべきものだと考えます。
そして、多くの医療従事者の皆様には、献身的な治療にあたっていただき、心から感謝申し上げます。県民の皆様には、どうか不要不急の外出は控えていただき、ご自分の命と大切な家族を守るため、一緒にコロナウイルスと戦いましょう。