コロナ禍では基本の感染防止を

 盛夏の候、皆さまにはお元気でお過しのことと存じます。ただ、第7波といわれる新型コロナ感染症の感染拡大が続いていますので、皆さまも十分ご注意ください。

 千葉県の発表によると、7月末の1日当たりの感染者数は初めて1万人を突破したとのことです。特に高齢者施設でのクラスター(集団感染)が顕著のようです。感染防止にはやはり、手洗い、うがい、3密の防止が基本だと思います。コロナ禍にあっては、基本に立ち返って「恐れず、侮らず」で対処したいと思います。

 県議会は現在、閉会中ですが、9月15日から9月議会が開会しますので、今は議会の準備中といったところです。

 ところで、安倍元首相が7月8日に奈良県内で参院選の応援演説中に銃撃され、亡くなられたことは大変残念で痛ましい事件でした。政府・自民党は、安倍元首相の死を悼んで、国葬とすると発表しました。国葬とすることには、野党の一部などから異論が出ているようですが、安倍元首相は、52歳の若さで総理大臣となり、第2次安倍政権と合わせると、歴代1位となる長期政権を担ってきました。この間、デフレ脱却から「アベノミクス」を強力に推進し、我が国の経済再生を果たしたほか、外交面でもさまざまな成果を挙げました。元総理大臣の非業の死を悼み、また民主主義をテロから守るという大義のために、国葬とすることに何の異論があるでしょうか。

 さて、JR東日本は、県内鉄道のうち4路線5区間で赤字だと収支状況を公表しました。背景には、赤字路線を廃止し、自治体の協力のもとでバスなどへの代替輸送への議論を始めたい意向があるようです。わが南房総地域では、内房線の館山―安房鴨川間、外房線の安房鴨川―勝浦間がその対象となります。

 しかし、JRの鉄道輸送は長く地域を支え、地域とともに発展してきた歴史があります。公共輸送機関にはその歴史から、当然、地域への責任が伴います。時代の変化は理解できますが、単純に現在赤字路線だからと言って、すぐに廃止というには議論が飛躍しています。JRには他に黒字路線もたくさんある訳ですし、 これまでもこの区間で黒字を計上してきた時代があるはずです。現在のJR本体の損得勘定だけで、赤字路線を切り捨てることには、断固反対してまいります。
 

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