12月議会で補正予算案を審議中

 毎年思うことですが、12月の声を聞くと、1年の過ぎることの何と早いことか、改めて感じます。今年も、残すところあと1か月でこの1年も過ぎてゆきます。

 今年は4月の県議選で、また新たな4年の任期をお預かりすることになりましたので、立ち止まって感慨にふけっていることなどできません。地域の代表として、南房総地域の皆さんの声を県政にしっかりと届け、地域の発展、等しく地域の皆さんの生活の向上を願う立場の議員として、ますます頑張っていかなければと決意を新たにしております。

 さて、県政の動きですが、12月定例議会は11月29日に行われた我が自民党の代表質問を皮切りに、現在活発な議論が行われている最中です。会期は今月19日までの予定です。

 12月議会は補正予算案が主な議案で、当然ながら今回は、さきの台風13号による大雨被害対策が中心です。被災した道路や河川など公共土木施設の復旧事業はもちろん、大雨によって小湊鉄道、いすみ鉄道の崩落した軌道部分の基盤整備事業などが審議されているところです。補正予算の事業費は総額148億円余りで一般会計に組み込まれます。

 このほか、県産の農林水産物の輸出促進に向けて、先月初めには生産者の代表や流通業者などで構成する「県産農林水産物輸出活性化検討会議」の第1回会合が開かれました。熊谷知事も台湾を訪問して県産品のPRに努めており、成田空港を抱える千葉県の地の利を生かした農林水産物の輸出拡大に向け、県議会としてもなお一層のバックアップに努めていく考えです。

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9月県議会の自民党質疑から

 あの夏の暑さもすっかり影をひそめ、日ごと秋らしさが深まってきました。甲信越地方の高山ではもう冠雪風景が報道されていますが、千葉県の紅葉は日本で一番遅いそうですので、房総半島で紅葉を楽しむにはまだ少し早いかもしれません。

 9月定例県議会は10月11日に閉会しました。そこで、9月議会のわが党の代表質問から、南房総地域に関わりのある問題を振り返ってご紹介します。まず、9月の大雨被害については、執行部(穴澤副知事)の答弁で「災害に強い県土づくりを進めることは大変重要」と述べた上で「引き続き、堤防の整備などで浸水被害の低減を図り、流域全体で水害を軽減させる“流域治水”をさらに推進していく」などと答えていました。

 また、農林水産業の振興では、熊谷知事が「新たな販路拡大も見据えた千葉県産農林水産物の輸出拡大を図るため、先進他県の事例調査や、本県に適した輸出モデルの検討を進めていく」などと説明しています。

 さらに、わが党の代表が「漁業生産に影響を及ぼす海洋環境の変化に対してどのように対応しているのか」とただしたのに対し、穴澤副知事は「県では、磯焼けの原因となる食害生物の駆除を行う漁業者への支援に加え、企業等との協働により、藻場の保全・回復活動を促進するなど、関係者と連携しながら、漁業生産力の維持・向上に取り組む」などと答弁しました。

 師走議会ともいわれる12月定例県議会は、今月22日開会、12月19日閉会予定ですので、また詳細をお知らせしたいと思います。

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台風被害、生活再建貸付金を

 先月8日、県内を襲った台風13号は、局地的に豪雨をもたらす線状降水帯を伴うなど、各地に記録的な大雨をもたらしました。茂原市の一宮川の氾濫では、多数の床上、床下浸水が発生し、鴨川市でも観測史上最大の降雨量を記録。袋倉川からあふれた泥水が牧場に流れ込み、飼っていた乳牛5頭が死んだほか、搾乳機などの施設も大きな被害を受けてしまいました。被害に遭われた皆さんには、心からお見舞い申し上げます。

 近年の気候変動に伴う自然災害は、年を追って被害が拡大しているようです。県議会としても被害状況をしっかりと受け止め、熊谷知事ら執行部へ強く働きかけ、被害に遭われた方々への支援策を求めています。

 開会中の9月議会で、わが党は「防災対策」「豪雨災害への対策」を真っ先に取り上げました。これに対し熊谷知事は、被災者への生活再建のための貸付金などの補正予算編成に積極的な姿勢を示し、今議会中に生活再建貸付金や河川の応急対策などについては議会最終日に追加提案され、必要な議会審議を経て成立する見通しになりました。さらに、県は土木関連の災害復旧事業に必要な予算については、被害状況を確認した後、12月定例県議会に提案するとしています。

 また、新型コロナ対策は、法律上の位置づけが5月初めから「5類」へ移行されましたので、皆さんも少し安心されたと思いますが、その一方でこのところインフルエンザの感染が急拡大し、新たな心配が生じてきました。

 感染者の半数近くが10歳未満の子供たちで、県も注意報を発令しています。千葉県は、沖縄に次いで新規感染者数が多いと報告されおり、十分な注意が必要です。専門家は、特に保護者が体力のない乳幼児の感染に気遣いすることが大切だと言っていますので、保育園児などの子供たちの感染には十分注意してまいりましょう。
 

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風評被害対策をしっかりと

 ようやく猛暑の8月が過ぎましたが、9月に入ったからと言って、急に涼しくなるわけでもなさそうです。秋の虫が鳴き始めても、皆さんも油断して熱中症などにならないよう注意して過してください。

 そんな中、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出が、8月24日から始まり、放射性物質トリチウムによる漁業への影響が心配されています。科学的に安全だと専門機関も指摘していますが、国民、県民の不安は完全には拭い切れていないようです。ただ、放出当初の周辺海域での調査では、採取された魚からは汚染物質は検出されなかったと報告されています。

 とはいえ、千葉県の漁業者に直接的な風評被害が及ばないよう、国も県も十分な対策を取る必要があります。9月13日から開会する予定の県議会でも活発な議論が展開されると思います。我が党としてもしっかりと風評被害対策と漁業者への支援策を要望してまいります。

 8月中は県議会の夏休みが続き、私も少しゆっくりさせてもらいました。その中では、千葉県の令和4年度の一般会計の決算見込みが発表されましたので、簡単にご報告しておきます。一般家庭の収入に該当する歳入は、柱となる県税収入が過去最大規模になったことなどから、2兆2千億円余りとなりましたが、前年度に比べると全体では12・6%減り、支出に当たる歳出も2兆1900億円で同じく12・5%減少しました。従って、差し引きの実質収支は、19年連続して黒字です。

 これは、主にコロナ対策の関連経費が前年度に比べて大幅に減ったためで、コロナが落ち着いてきたことにより、飲食店への協力金の支出が2500億円近く減少し、歳出全体を押し下げる結果になったためです。

 しかし、県内では新型コロナの8月末時点での感染状況が急増していると医療機関から報告されていますので、くれぐれも注意していきましょう。特に南房総地域では、県外からの観光客も多いので、感染リスクも必然的に高まると思います。何度も言いますが、コロナ対策は「恐れず、侮らず」で対処していきましょう。

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アクアライン変動料金制へ

 子供たちも夏休みに入り、毎日元気に過ごしていると思います。海・山にと家族旅行を楽しみにしている子供たちもたくさんいることでしょう。わが房総で楽しい思い出をいっぱい作ってもらいたいと思います。

 家族旅行と言えば、東京湾アクアラインの通行料金について、7月22日から試験的に「変動料金制」が導入されました。アクアラインの渋滞緩和策として実施されるもので、土日祝日の上り車線に限り、ETC搭載の普通車は混雑する時間帯に限定して現行料金800円に400円が上乗せされ1200円へ。逆に渋滞のない夜間は200円引き下げられ、600円となります。具体的な時間や、車種別の変動料金は千葉県のホームページなどで確認して下さい。

 変動料金制は、県や国が交通量の集中する時間帯の混雑分散を狙って実施する社会実験で、実施は当面来年3月までとされます。この夏、房総半島の海で遊んだ家族連れの車が夕刻、一斉に都心へ向かうことから大渋滞が発生するためです。そこで、渋滞を避け南房総で夕食まで済ませてから、ゆっくり夜間に帰途に付くことをお勧めします。

 さらに、熊谷知事はアクアラインの構造についても、国に対し現在の4車線から6車線化へ向けた拡幅要望を行っていく考えを示しています。それだけ、我が党の県議団などが要望し、実現したアクアライン800円化の効果が顕著に現れていることと思います。

 また、これまで日本中を覆ってきたコロナ禍が通常のインフルエンザなどと同じ「5類」の扱いに移行しましたので、特に屋外ではマスク姿を見かけることは少なくなりました。しかし、ウイルスは完全に消滅したわけではありません。あの皇室でさえ、コロナ感染が報じられていますし、直近では各地で静かに感染が広がっているとも伝えられます。医療の専門家の間では、「第9波」の流行を懸念する声もあるようです。それだけに、引き続いて「恐れず、侮らず」でコロナに対し、慢心のないようにしていきたいものだと思います。

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6月議会の自民党の代表質問から

 6月定例県議会は6月16日に開会し、22日から我が党の代表質問を手始めに質疑並びに一般質問などの実質審議が始まりました。わが党の代表質問には、瀧田敏幸議員が登壇し、熊谷知事の政治姿勢をはじめ、財政問題、防災対策、観光と農林水産業の振興、県土整備政策など千葉県の一層の飛躍を願って、知事や執行部の考え方をただしました。

 このうち、幹線道路網の整備では、熊谷知事が南房総地域に至る富津館山道路の全線4車線化に向け、都市計画など関連手続きを進めるとともに、東京湾アクアラインの通行料金を時間帯によって変動させる「時間帯別料金」の社会実験を7月22日から実施することを表明しました。また、県外からの観光客の行動の変化については、カーナビの位置情報等を活用して滞在時間の変化、観光施設等への来訪者数の変化、観光客の周遊ルートなども行政としてしっかり把握していく考えを明らかにしました。

 一方、飼料価格の高騰など厳しい経営環境に追い込まれている酪農家に向けては、千葉県誕生150周年記念事業と連動して消費拡大の啓発活動を行うとともに、5月の臨時議会で可決し既に補正予算に計上されている畜産農家の負担軽減を図る経費を、7月中の支給開始に向けて準備を進めているとの説明がありました。

 また、海洋環境の変化を踏まえた水産資源の管理については、国と連携してスマート技術の活用により、魚種ごとに獲れた量の数値等を迅速に収集するなど、最適管理が可能となる魚種の拡大に向け、精度の高い資源評価を行っているなどとの答弁がありました。

 ほかにも南房総地域に関わりの深い問題がいくつもありますが、また、機会があれば改めてご報告いたします。

 7月に入り、本格的な夏が迫ってきました。皆さんにはそれぞれのお仕事に精を出していただくことはもとより、熱中症予防など健康面にも十分に留意してお励み下さい。

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小中、高1へ一律1万円支給を可決

 4月の県議選が終わって、新議員を含めて初顔合わせとなる臨時県議会が5月16日に開かれ、熊谷知事ら執行部から補正予算案が提案されました。昨今の物価高への千葉県独自の対策として、小中学校の全児童生徒と高校1年生を対象に1人一律1万円を支給するなどの物価高騰対策が示されました。総額209億2900万円の補正予算案が審議され、我が党が賛成したほか、全会一致で予算案は可決されました。

 児童生徒への臨時給付金は「なぜ高校1年生までなのか」などと外野の声も聞こえてきましたが、知事は提案理由説明の中で「制服や教材の購入費など高校1年生の負担軽減を図るため」と説明し、概ね理解が得られたようです。

 また、臨時議会では正副議長の改選も行われ、我が党が提案した新議長に伊藤昌弘議員、副議長に同じく山本義一議員が、採決の結果選出されました。県議会の慣例により、任期は1年になる見込みです。ほかにも、8つの常任委員会の委員の配置換えも行われましたが、私はこれまでと同様、農林水産常任委員会に決まりましたので、地域の主産業である農林業、水産業の振興にこれまで以上に力を尽くす所存です。

 臨時議会は1日だけで閉会しましたが、今月には再度、定例の6月議会が開かれます。目下の予定では6月16日が招集日になると思います。再び補正予算案が組まれますので、南房総地域の振興に寄与する予算になるよう県当局にしっかりと働きかけてまいりです。

 6月に入り、間もなく梅雨を迎えます。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、皆さまも健康には充分ご留意ください。

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臨時議会を迎えて新たな任期へ

 5月のすがすがしい季節を迎えました。5月と言えば、誰もが浮き浮きするような気分になりませんか。温暖な地、わが南房総地域でもこのゴールデンウイークを迎え、観光客への対応など忙しく立ち働いている方々も多く、1年で最も多忙な季節のひとつを迎えています。

 私にとっては、統一地方選挙も終わり一段落したところですが、今月中旬には改選後初の臨時県議会が開かれる予定です。臨時議会では、新たな4年間の任期へ移行するのにあたって、正副議長の改選や、各常任委員会の担当割振りなども決め、県議会として新体制を迎えます。私も5期目の任期を迎え、改めて身の引き締まる思いです。これから4年間、地域の皆さんの声に真摯に耳を傾け、地域の発展を願って全身全霊で取り組んでまいります。

 現状の県政の大きな課題の一つは、まずは新型コロナ対策ですが、政府は先日、感染症法に基づく新型コロナの法律上の位置づけを、5月8日から「2類」から「5類」へ移行させると発表しました。「2類」は、感染した場合、重症化リスクが高い「結核」などと同様、地方自治体が入院を勧告でき、医療費も公費が負担しますが、「5類」では季節性インフルエンザと同じように、入院勧告ができないほか、医療費も自己負担になるなどの違いがあります。

 しかし、法律上の対応が異なっても、ウイルスがなくなったわけではありませんので、再び大きな波が来ることを懸念する専門家の声も聞こえてきます。注意を怠るのは時期尚早で、私たちも「恐れず、侮らず」で、日々を健康に過ごしたいものです。

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不登校児童生徒の支援条例も成立

 3月31日に県議会議員選挙が告示され、我が鴨川市、南房総市・安房郡選挙区(定数2)では立候補届け出の締め切り時間までに、私と川名康介議員のほかに新たな届け出はなく、結局、無投票当選という結果になりました。

 これも日ごろから地域の皆さまにご理解、ご支援をいただいている賜と思い、県政報告という当欄をお借りして、改めて御礼申し上げます。これにより、私は県議会議員として5期目の議席を地域の皆さまから委ねていただきましたので、引き続き南房総地域の発展を目指し、皆さまの声を県政にしっかりと届け、これまでにも増して誠実に職責を果たしていく覚悟です。

 早速ですが、新たな任期最初の県政報告として、さる3月10日に閉会した2月定例県議会で可決された令和5年度の県予算について、改めてご報告いたします。千葉県の新年度一般会計当初予算は、総額2兆1971億2500万円となり、前年度と比べて198億円余りの増額予算となり、我が党などの賛成多数で可決・成立いたしました。主な予算では、引き続き新型コロナ対策の継続事業や千葉県が誕生して、ちょうど150年を迎える記念事業なども含まれ、その他の全86議案も可決されました。

 また、我が党などが議員発議案として提案した「千葉県不登校児童生徒の教育機会確保支援条例案」も全会一致で可決されました。この条例案は、さまざまな理由で学校に通えず不登校となった児童生徒を支援するため、県に対し基本方針の策定を求め、相談体制の整備やフリースクールなどの情報提供、不登校に対する県民の理解促進を図ろうとするもので、4月1日から施行されました。

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13日からマスク着用は「個人判断」

 春3月がやってきました。早春はすでに過ぎ、南房総だけでなく県内のあちらこちらで花がいっぱいの季節になりました。中でも房総路は温暖で潮の香り、花の香りで溢れています。観光客も多く、ぜひ新鮮な海鮮料理と季節の安らぎを求め、南房総・鴨川地域を訪れて下さい。

 さて県議会ですが、千葉県の新年度当初予算案を審議する2月定例議会は、ただいま開会中です。本会議場での質疑並びに一般質問は終わりましたが、2月27日から予算委員会が開かれています。3月3日には私の所属する農林水案常任委員会審議が行われ、ほぼ1か月間にわたって開かれてきた2月議会も、3月10日には閉会する予定です。千葉県の新年度予算については、次回にお知らせするようにいたします。

 これまで、全国を混乱に陥れてきた新型コロナウイルス感染症ですが、ようやく収束の兆しをみせてきたことから、千葉県では「マスク着用は個人の判断」とする新たな感染防止対策を今月13日から実施することを決めました。これまで、大きな施設に入る際は、必ずマスク着用が求められてきましたので、何かほっとした気分になりますね。

 ただ、病院や混雑した電車、人の出入りの多い場所では、やはりマスクを着けていた方がいいと医師や専門家は推奨しています。特に、お年寄りなど重症化リスクの高い人たちは、まだまだ注意を怠らないようにした方がいいかもしれません。それでも、思い出に残る卒業式や入学式がマスクを外してできることはいいことだと思います。

 私の県議会議員としての任期も、残すところあと1か月に迫りました。これまでのご支援に厚く感謝申し上げます。しかしながら、まだまだ地域には多くの行政課題が山積しています。さらなる南房総地域の発展のために全力を尽くす所存ですので、引き続きご支援をお願いいたします。

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