4月から令和4年の新年度が始まりました。学校でも間もなく新学期が始まります。重そうにランドセルを背負った小学1年生の姿が目に浮かびます。子供たちは日本の、地域の宝です。みんな一生懸命頑張ってもらいたいと願います。
新年度といえば、千葉県の令和4年度一般会計当初予算案が、さる3月18日の県議会最終日に、我が党などの賛成多数で可決・成立しました。総額は2兆1773億6500万円で、熊谷知事にとっては初めての当初予算編成となりました。
予算の伸び率では、10%余りの減少ですが、新型コロナウイルス感染症対応経費を除けば、過去最大規模です。予算編成の基本的な考え方として、県は、県民の命と暮らしを守ることを最優先に、コロナ対策のほか防災減災対策や通学路の交通安全対策などを掲げました。
その上で、新たな総合計画に基づき大きな項目として
・県内経済の活性化や農林水産業の振興
・道路ネットワークなどの社会資本の整備促進
・医療・福祉や子育て・教育施策の充実
などを挙げています。
そして、安房・南房総地域に目を移せば、館山地区では安房合同庁舎が、安房保健所や南部漁港事務所などを統合した新たな安房合同庁舎として再編整備され、同じように鴨川地区でも地域保健センターなどが1カ所に統合され、新鴨川庁舎へ再整備されます。それぞれ、基本設計や地質調査などの予算が計上されました。供用開始は令和8年度の予定です。
一方、南房総市にある「県畜産総合研究センター・嶺岡乳牛研究所」の移転案が県当局の中で進められていることについて、私は、私の所属する農林水産常任委員会で取り上げ、県に対し状況説明を求めました。私は「嶺岡牧場は、日本の酪農発祥の地であり、安房地域には今も酪農家が多く、絶対に残すべきだ」と強く主張しました。
この結果、県は「(移転案は)考え方の一つであり、決定事項ではない」と弁明し、事実上白紙撤回されました。今後、同研究センターの機能強化などについて議論が続けられていくことになります。