「肉付け予算」と新総合計画の原案

 このところ、気温30度を超す真夏のような天気が続いています。これから梅雨の季節に入りますが、この夏も房総半島は海水浴客を迎えて賑わうことと思います。わが南房総市では、早春の花のキャンペーンから、夏の海水浴客など1年を通じて賑わいをみせ、まさに観光立県・ちばの先頭を走っている感がします。私も県議会の場で、ますます地元の観光振興を訴えていくつもりです。

 県財政当局は、6月1日までに3月の知事選前に編成した「骨格予算」に、新年度の政策的事業を盛り込んだ「肉付け予算」を新たに編成し、6月議会に提案する補正予算案としてわが党の議員総会で説明しました。それによると、民間保育士の給与アップに取り組む市町村への助成金を計上し、保育士不足に積極的に取り組む考えを明らかにしました。これらの新規事業等で一般会計に約964億円を追加する考えです。

 6月定例県議会は、6月15日に開会し、7月12日まで開かれる予定です。この補正予算案が主な議案となりますので、新総合計画の原案などとともに、慎重審議してまいります。

 一方、千葉県の総合計画策定推進本部は5月11日、第2回の本部会議を開き、平成29年度から32年度までの4年間で取り組む新たな総合計画策定のため、その原案を発表しました。

 森田知事の3選によって、知事の掲げる「くらし満足度日本一」のスローガン実現に向けて、これまで推進してきた「新 輝け!ちば元気プラン」を改定し、千葉県が目指す姿を実現するため、総仕上げとなる総合計画を策定しようとするものです。

 新総合計画は、県政運営の基本となるもので、千葉県の基本的な方向を総合的・体系的にまとめ、県政全般に関する最上位の総合計画です。そして、原案では3つの基本目標を掲げています。①安全で豊かな暮らしの実現②千葉の未来を担う子どもの育成③経済の活性化と交流基盤の整備の3つとされています。

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臨時県議会で森田知事が所信表明

 サクラは今も昔も日本人の心を豊かにし、自然への思いを呼び起こしてくれる代表的な日本の花だと思います。千葉県では、もうサクラの時期は通り過ぎてしまいましたが、南房総の山々も新緑で覆われる季節となりました。

 先日、観光庁が増加する訪日外国人に国内各地を紹介する「広域観光周遊ルート」に11のモデルコースを追加指定したことが新聞報道されました。その中に「自然大回廊(太平洋)コース」として、わが南房総をはじめ千葉県内の観光地を巡るコースが指定され、今後、中国や香港、台湾など訪日観光客の増加が見込まれる各国へPRしていくことになりました。

 千葉県は、東アジア周辺各国からみても、成田空港や羽田空港から最も近く、利便性の高い地域であり観光資源も豊富ですので、積極的にPRしてもらい、南房総地域の活性化につなげていってほしいと願っています。

 もちろん、千葉県も県内の詳細な観光モデルコースを掲載した電子版のガイドブックを作成し、スマートフォンに取り込んで移動中も閲覧できるようにしています。このガイドブックは英語版とタイ語版の2種類があり、最近、森田知事がタイ国内で千葉県の観光PRに努めていることなどからタイ語版が作成されたと聞いています。

 私の県議会活動で申し上げれば、さる4月17日に知事選後の臨時県議会が招集され、森田知事が3期目の県政運営にあったての所信表明を行いました。森田知事は、「これからの4年間は、人口減少などさまざまな環境変化に的確に対応し、千葉県をより一層飛躍させる重要な時期」と位置づけ、喫緊の課題に精力的に取り組む姿勢を明らかにしました。

 この中で、千葉県は東京湾アクアライン、圏央道、成田空港をはじめ、風光明媚な観光資源や全国に誇れる農林水産物など、多様な魅力にあふれた「ポテンシャル日本一」の県だと強調し、県民の力を結集した「チームスピリット」で取り組んでいくとの姿勢を表明しました。

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森田知事3選を果たす

 早いもので、もう4月。今日から新年度を迎えますし、小学1年生ももうすぐ元気に学校へ通う姿がみられます。新品のランドセルがまぶしく光ることでしょう。

 4年に一度の千葉県知事選挙は、自民・公明の支持で立候補した現職の森田健作知事が、大方の予想通り、他候補に大差をつけて3選を果たしました。森田知事は「今までの8年間が県民に理解された。自分の経験、積み上げてきたことのすべてをかけて、次の4年間を思い切り燃焼していく」と、例の通りの元気ぶりをアピールしていました。この言葉通り、県南地域の一層の振興に期待したいと思います。

 森田知事の勝因は、何といってもアクアライン800円継続の功績が大きいと思います。アクアラインの利便性の向上で、木更津、君津地域では圧倒的な支持を得ていましたし、わが南房総市・安房郡でも、合わせて13,700票余りを獲得しての圧勝でした。

 ところで、私は2月県議会の予算委員会では副委員長のお役目を仰せつかるとともに、委員の一人として、2月16日(木)に質問にも立ちました。私は、有害鳥獣の駆除対策、館山自動車道の4車線化工事、県職員の適正配置による財政健全化と県民サービスとの関連、大規模災害時の電力確保などについて取り上げました。

 私の予算委での質疑は、県議会の「インターネット中継(録画)」で見ていただければ、百聞は一見にしかず、ですし、さる3月28日には「県議会リポート」として、新聞折り込みで地域の皆さまにはお配りさせてもらいましたので、ご覧いただいたことと思います。

 最後に、3月21日にわが党の議員総会が開かれ、新設の筆頭幹事長に私が就任することが内定しました。正式には今月8日に開かれる県連の定期大会で決まる予定だということをご報告いたします。

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予算委員会で質問しました

 千葉県の新年度予算案を審議する2月定例県議会は、2月1日に開会し、3月1日の最終日に執行部提案の予算案などをわが党などの賛成多数で可決し、閉会しました。

 私は、今議会の予算委員会では、副委員長の役目も仰せつかっていましたので、委員長席に座って質疑応答の仕切り役も行いましたが、2月16日には予算委員会のトップバッターとして、質疑者の席に座り、質問を行いました。

 私は、
1. 職員の適正配置について
2. 有害鳥獣対策について
3. 災害時の電力確保について
4. 水産総合研究センターについて
5. 館山自動車道の4車線化について
質問しました。

 職員の適正配置については、財政健全化の観点からみれば、義務的経費の中で大きな部分を占める人件費の抑制には貢献しますが、反面、職員の減少で県民サービスの低下につながっている出先機関もあるのではないかと懸念しています。

 私のこの質問に、森田知事は、地方公共団体は、最小の経費で最大の効果を挙げる責務があり、常に組織及び運営の合理化に努めていく必要があると答えていました。一方で、増加する行政需要に対しては、職員の能力開発や業務改善に取り組み、県庁全体の生産性の向上につなげることで、県民サービスの向上を図っていくとしています。

 私の予算委員会での質疑の模様は、県議会のホームページから「インターネット中継(録画)」で、「木下敬二」→「再生」をクリックすれば、全部見ることができます。また、これらの問題について、近く私の「県議会リポート」として、地域の皆さまには印刷物で詳しくご報告したいと思っています。

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「早春の房総路」と2月県議会

 1月下旬はかなり厳しい寒さが続きましたが、皆さんも風邪などひかず、お元気でお過ごしだったことと思います。南房総でも、真冬はやっぱり寒さを感じますが、それでも千倉町などの露地花は元気に咲き誇って、観光客をお迎えしています。ぜひ今が盛りの「早春の房総路」をお訪ねください。

 1月21日と22日の2日間、JR勝浦駅から館山駅間でSLが運行され、各駅や沿線では蒸気機関車のレトロな姿を一目見ようと、鉄道ファンを中心に大賑わいでした。JR千葉支社による観光キャンペーンの一環で行われたもので、南房総をSLが走るのは、9年ぶりとのことでした。皆さんも、ぜひ早春の房総路をお楽しみください。

 ところで県議会ですが、今年は3月に知事選が行われますので、例年なら実質審議が3月にズレ込む2月定例議会が、今年は2月1日に開会しました。わが党の代表質問から始まる本会議場での質疑並びに一般質問は、7日から始まり、3月1日には閉会日を迎える予定です。私は12月議会で一般質問に登壇しましたので、今議会では若手・同僚議員に出番を譲ることにしました。12月議会の私の質疑の模様は、県議会のホームページから「議会中継(録画)」でご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。

 2月議会では、千葉県の新年度当初予算案が主な議題となります。知事選の関係で、形の上では知事不在の予算編成となったため、人件費や義務的経費、継続事業費などを計上したいわゆる「骨格予算」となりました。予算規模は、一般会計で1兆6297億円となっています。前年度対比では4・9%の減少ですが、これは新知事が決まった後の6月議会で、政策的経費を盛り込んだ「肉付け予算」が県議会へ提案されることになっているためです。
それはそれで、またお知らせします。

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12月県議会に登壇

 平成29年の輝かしい新年が明けました。旧年中は皆様からご支援、ご厚情をいただき、あらためてお礼申し上げます。また、新たな気持ちで県議会活動並びに県政に取り組んでまいる所存です。本年も変わらずご指導、ご支援をお願い申し上げます。

 さて、私の今回の県政報告は、12月県議会での私の一般質問についてお話します。質問は、地域を支える消防活動、農業、漁業の3点に絞ってお尋ねしました。

 まず、消防についてですが、地域の消防団活動は、高齢化やいわゆるサラリーマン団員が増える中で、会社(事業所)などの消防団への理解と協力がなければ消防団が維持しにくくなっている現状から、消防団協力事業所制度の普及を図るべきだとの私の指摘に対し、担当部長は協力事業所の拡大に向けた有効な方策を検討していくとの前向きな答弁があったことをご報告しておきます。

 農業問題では、安房地域は農業従事者の高齢化率をみると、なんと72・3%という数字です。多くが1ヘクタール未満の小規模農家ですが、こうした農家が日本の農業を底辺で支えているのが実情です。小規模農家への県独自の支援策を強く要望し、観光農業への一層の取り組み、春の房総観光キャンペーンの中心である花き栽培の振興についても要望しました。

 水産業では、もっと低・未利用魚の有効活用を図るべきだとの視点から質問し、担当部長も限りある水産資源を有効に活用していくとの答弁がありました。

 私の12月県議会の本会議場での質疑は、県議会のホームページから「議会中継(録画)」ですべてご覧いただけますので、関心のある方はどうぞインターネットでご覧ください。また、「県議会リポート」として地域の皆さんには今月21日にご覧いただけるよう準備していますので、どうぞご期待ください。

 本年もよろしくお願いいたします。

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12月8日に一般質問の予定

 1年が過ぎるのが本当に早いと思うこの頃です。早くも12月、師走を迎えました。

 師走と言えば、12月定例県議会は、11月25日に開会日を迎え、現在12月20日まで会期26日間で開催されています。

 今回、私は12月8日(木)午前中の2番手で一般質問に登壇する予定です。12月議会は、森田知事が提案理由説明でも言及していましたが、平成28年度一般会計補正予算案など全部で42議案が提案されています。ちなみに補正予算額は199億円余りで、主なものは、台風9号による被害への対応、保育士・介護士等の確保対策、さらには農林水産業の競争力強化及びイノシシ等の有害獣の被害防止に係る諸施策の推進などの経費が計上されています。

 そこで、私の一般質問では農業問題、観光農業の振興策、水産加工業の活性化、さらには地域の消防活動などを取り上げたいと考えているところです。特に、農林水産業の振興では、知事も競争力強化を掲げていますので、地域の実情に合った小規模農家の担い手育成に対する県独自の考え方や、ミカン狩り、ビワ狩りなど地域の資源である観光農業への取り組みなど、安房地域の代表として地域振興策を幅広く取り上げ、県執行部に対し県南地域の皆さまの声をしっかりと届けたいと思っています。

 県議会の議場で私の質疑をお聞きいただければ最高ですが、お仕事や時間の都合もあると思いますので、傍聴できない方は、県議会のホームページを開けば、インターネット中継(録画)でご覧いただけますので、ぜひ見ていただきたいと思います。よろしくお願いします。

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元気な高齢者の社会参加を

 28年度一般会計補正予算案などを審議する9月定例県議会は、10月18日に閉会日を迎え、26議案を原案通り可決して閉会しました。12月議会は、11月25日開会の予定です。来年は年度早々にも知事選があり、このところ何やら騒がしくなってきましたが、2月議会を挟んで県政の日程もせわしくなっています。

 9月議会では、わが党の代表質問で高齢者対策が取り上げられ、「元気な高齢者の社会参加」に県行政としてどう取り組むのかとの質問がありました。関連して、これまでの高齢者向け生涯大学校の在り方について、「地域活動部」の名称が堅く何のための勉強か分かりにくい、とかもっと実践的な内容を学びたいと言った声が届いているとの説明がありました。

 そこで県高齢者福祉課では、生涯大学校の在り方を見直し、定員を大きく割り込む座学中心の学部について、来年度から実習を重視した内容に変更する方針を固めました。特に高齢者が地域活動を目指す「地域活動部」は、座学が中心の2年制の学部でしたが、定員に対して希望者が65%にとどまるなど、高齢者の人気が今一つでした。

 このため、学部の名称を来年度からは「健康・生活部」に改称し、介護予防・日常生活支援、保育などの担い手の育成や、環境・防災といった地域の課題解決を目指す学習内容を取り入れ、卒業後は、具体的な地域活動に役立つ実践的な人材育成を図りたい考えです。

 生涯大学校は、館山市にある南房学園のほか、県内5カ所に設置され、元気な高齢者が地域で活躍できるよう、人材育成の強化を目指して約40年前から設置されています。

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9月県議会が開会

 9月定例県議会は、9月21日に開会しました。会期は28日間の予定で、10月18日が閉会日です。私は、今度の議会では一般質問の機会を同僚、先輩議員に譲り、常任委員会で地元の声を執行部にしっかりと伝えていきたいと思っています。

 議会運営委員会の場で党派別に登壇の割り振りを決めるのですが、わが党に割り振られた枠よりも、登壇希望者のほうが多いものですから、一般質問に登壇したいと思っても、なかなか順番が回ってこないのが実情なのです。

 9月議会では、保育待機児童の解消対策費を盛り込んだ一般会計補正予算案など17議案が提案され、平成27年度決算認定への同意を求める案件も提出されました。

 森田知事の提案理由説明では、産業の振興と経済活性化に関連して、いちごの新品種「チーバベリー」のPR事業費のほか、近年の高温水によるノリの不作に対し、千葉県が開発した高温水耐性品種「ちばの輝き」を増産するための設備整備事業費などが補正予算に計上されました。私たちが強く要望していた予算です。

 また、うれしいニュースもありました。南房総市の東安房漁業協同組合が「海洋に関する顕著な功績」の分野で、政府から海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)を受賞したことです。漁業団体としては県内で初めての快挙です。

 昭和50年代から導入したアワビの造成漁場による輪採方式が、安定した水揚げに寄与し、地域活性化につながったことが高く評価されたものです。私も大いに誇りに思っています。

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県南地域の交通弱者対策に光を

 オリンピックも終わり、日本選手団の活躍に日本中が大興奮でした。2020年の東京オリンピック・パラリンピックがますます楽しみになってきました。4年後には幕張メッセでは、7競技が行われます。オリンピックを契機に千葉県経済の活性化が図られ、県南地域にも経済効果が波及することを期待しています。

 ところで今、私が県南地域の大きな課題の一つだと思っているのは交通弱者対策です。先日も、南房総市在住の方から、去年まであったタクシー会社が撤退し、どこにも行けなくなって困っているという話を耳にしました。私は平成23年2月議会の一般質問でこの問題に関連し、地方バス路線の維持のために、市町村に対して県独自の補助制度の創設を求めて県の方針をただしました。

 しかし、当時の県の答弁は「国は路線バスを含む地方の公共交通に対する支援制度の見直しを進めているところであり、その内容を注視している」と答えるにとどまり、生活バス路線の縮小などにより、地域住民、とりわけ高齢者や児童生徒などの交通弱者への具体的で明確な対策は示されませんでした。

 私は、市町村が行うバス路線などの維持確保について、①国に対し必要な地方財源の確保を要望すること②地域の実情を踏まえ、国庫補助制度の要件緩和を国へ働きかけること③県として今後も積極的に支援を行うこと等を引き続き強く要望していきたいと思っています。

 地域における公共交通が確保されなければ、ますます人口減少が進み、過疎化に拍車がかかることを本当に心配しています。

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