災害時の孤立集落対策を実施へ

 今月は定例の6月議会が開催されます。開会は6月13日、閉会は7月9日の予定です。議会開催に先立ち、熊谷知事ら県執行部は、先に6月議会に提案する補正予算案を発表しました。今補正予算案の特徴は、能登半島地震の被害状況を見て、同じ半島性という地理的条件が酷似している房総半島で、同じような大規模地震が発生した場合に備え、孤立集落を支援することなどを目的とした「千葉県孤立集落対策緊急支援補助金」制度が創設され、これに合計2億5千万円の予算を充当するなど、合計3億円の追加補正予算が計上される予定です。

 これは、能登半島地震で多くの孤立集落が発生し、住民の生活に大きな支障が生じたことを考慮し、事前に県内市町村を対象に調査したところ、対象地域の約半数に当たる20市町村の530余りの集落で災害時に孤立する恐れがあることが明らかになったためです。

 我が南房総地域で見ると、鴨川市で53集落、南房総市で12集落、鋸南町で11集落が孤立すると想定され、これらの集落では道路が損壊するなどの恐れがあると報告されています。この補助金制度では、市町村が設置する自主避難所の整備やヘリポートの設置、水や食料の備蓄などに取り組む市町村に対し、令和8年度までの3年間に集中的に補助金が交付されます。対象への補助率は50%。1集落当たりの限度額は100万円という新たな制度です。

 また、千葉県が管理する緊急輸送道路では、災害を想定した緊急点検が実施されます。主に道路ののり面の崩壊を想定し、県は災害時に集落の孤立に直結する道路の崩落防止などの工事を速やかに実施するとしています。

 こうした非常時を想定した緊急災害対策は、もちろん我が党の日頃からの県に対する働きかけなどもあってのことで、県民生活の向上を願う我が党の政策がしっかりと実を結びつつあるものと思っています。

 6月議会の模様は、また機会をみてご報告します。

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