新年度一般会計県予算案を説明

 昨日1月31日、県財政課から我が党に対し、令和6年度の一般会計当初予算案の説明が行われました。記者発表する前に、県民の代表である県議会に対し説明するのが慣例です。本日はその予算案の概要をお知らせします。

 それによると、千葉県の新年度当初予算案は、総額2兆1077億円で今年度当初予算と比較すると894億2500万円余り減少しました。これは、当然ながら、新型コロナウイルス感染症が現在、小康状態となっているため、コロナ対策費を大幅に減らすことができたためで、減少幅は4・1%になりました。従って、コロナ対策費を除けば、当初予算段階では1兆9572億円余りで、本年度当初予算と比べても過去最大規模となります。

 来春に2期目の改選期を迎える熊谷知事にとっては、1期目の最後の成績表ともいえる新年度予算案ですから、県内のさまざまな地域の要望に応えるため、経済活性化や教育・子育て支援、医療・福祉の充実などに配慮しています。我々、県南地域の声である農林水産業の振興や観光支援ももちろん盛り込まれています。

 例えば、稼げる農業の推進事業に約7億円、農地集積加速化促進事業に7億円近く、飼料用米等拡大支援事業に約5億円、野生鳥獣駆除対策にも7億円が計上されています。もちろん漁業関係では漁港建設事業に総額で53億円、漁業の担い手確保・育成対策に1億円のほか、県産農林水産物輸出促進事業に6千5百万円などが予算化されました。

 ただ、これで十分とは言えませんので、我が党としては、新年度以降も県政運営に当たっては引き続き、是々非々の立場で厳しく臨みたいと考えています。

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物価高騰対策で補正予算を可決

 令和6年の輝かしい新年が明けました。おめでとうございます。今年は辰年です。辰は竜ですので、中国の故事に「先ず竜となれ。雲おのずから来たらん」という言葉があります。武者小路実篤の言葉とも言われているようです。

 新年に当たり、私も地域の皆さまの代表として、先ず先頭に立って地域の発展、福祉の向上に声を上げ、広く県政の躍進に尽力してまいりたいと思います。そうすれば、おのずから地域の中でこの声が互いに響き合い、賛同者が集い、大きな力になっていくものと信じます。

 ところで、昨年も日本中に暗い影を落としてきた新型コロナウイルス感染症は、まだまだ根絶されたとは言えないようですが、昨年5月からインフルエンザと同様の5類に位置付けられ、公共の場でもマスクの縛りから解放されました。

 しかし今度は円安を契機として、ロシアのウクライナ侵攻などもあって石油などの輸入品が高騰。このため国内の諸物価が軒並み値上がりし、私たちの毎日の生活を圧迫しています。そこで、県議会では12月19日に閉会した議会最終日に、物価高騰に対応する約90億円の追加補正予算案を、我が党などの賛成多数で可決・成立させました。

 具体的には、県内5カ所の食肉センターと、水産加工事業者などを対象に、大型冷蔵庫の電気料金の一部を補助する支援策のほか、社会福祉施設への助成では、高齢者施設の場合は、定員1人当たり1万7千円を支給するほか、地域公共交通事業者への助成では、バス1台当たり2万円、タクシー1台当たり1万円の支援策などが盛り込まれました。

 引き続き、地域の皆さまの毎日の暮らしに寄り添い、ともに地方政治の在り方を考えていきたいと思っていますので、引き続きご理解・ご支援をお願い申し上げます。

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12月議会で補正予算案を審議中

 毎年思うことですが、12月の声を聞くと、1年の過ぎることの何と早いことか、改めて感じます。今年も、残すところあと1か月でこの1年も過ぎてゆきます。

 今年は4月の県議選で、また新たな4年の任期をお預かりすることになりましたので、立ち止まって感慨にふけっていることなどできません。地域の代表として、南房総地域の皆さんの声を県政にしっかりと届け、地域の発展、等しく地域の皆さんの生活の向上を願う立場の議員として、ますます頑張っていかなければと決意を新たにしております。

 さて、県政の動きですが、12月定例議会は11月29日に行われた我が自民党の代表質問を皮切りに、現在活発な議論が行われている最中です。会期は今月19日までの予定です。

 12月議会は補正予算案が主な議案で、当然ながら今回は、さきの台風13号による大雨被害対策が中心です。被災した道路や河川など公共土木施設の復旧事業はもちろん、大雨によって小湊鉄道、いすみ鉄道の崩落した軌道部分の基盤整備事業などが審議されているところです。補正予算の事業費は総額148億円余りで一般会計に組み込まれます。

 このほか、県産の農林水産物の輸出促進に向けて、先月初めには生産者の代表や流通業者などで構成する「県産農林水産物輸出活性化検討会議」の第1回会合が開かれました。熊谷知事も台湾を訪問して県産品のPRに努めており、成田空港を抱える千葉県の地の利を生かした農林水産物の輸出拡大に向け、県議会としてもなお一層のバックアップに努めていく考えです。

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9月県議会の自民党質疑から

 あの夏の暑さもすっかり影をひそめ、日ごと秋らしさが深まってきました。甲信越地方の高山ではもう冠雪風景が報道されていますが、千葉県の紅葉は日本で一番遅いそうですので、房総半島で紅葉を楽しむにはまだ少し早いかもしれません。

 9月定例県議会は10月11日に閉会しました。そこで、9月議会のわが党の代表質問から、南房総地域に関わりのある問題を振り返ってご紹介します。まず、9月の大雨被害については、執行部(穴澤副知事)の答弁で「災害に強い県土づくりを進めることは大変重要」と述べた上で「引き続き、堤防の整備などで浸水被害の低減を図り、流域全体で水害を軽減させる“流域治水”をさらに推進していく」などと答えていました。

 また、農林水産業の振興では、熊谷知事が「新たな販路拡大も見据えた千葉県産農林水産物の輸出拡大を図るため、先進他県の事例調査や、本県に適した輸出モデルの検討を進めていく」などと説明しています。

 さらに、わが党の代表が「漁業生産に影響を及ぼす海洋環境の変化に対してどのように対応しているのか」とただしたのに対し、穴澤副知事は「県では、磯焼けの原因となる食害生物の駆除を行う漁業者への支援に加え、企業等との協働により、藻場の保全・回復活動を促進するなど、関係者と連携しながら、漁業生産力の維持・向上に取り組む」などと答弁しました。

 師走議会ともいわれる12月定例県議会は、今月22日開会、12月19日閉会予定ですので、また詳細をお知らせしたいと思います。

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台風被害、生活再建貸付金を

 先月8日、県内を襲った台風13号は、局地的に豪雨をもたらす線状降水帯を伴うなど、各地に記録的な大雨をもたらしました。茂原市の一宮川の氾濫では、多数の床上、床下浸水が発生し、鴨川市でも観測史上最大の降雨量を記録。袋倉川からあふれた泥水が牧場に流れ込み、飼っていた乳牛5頭が死んだほか、搾乳機などの施設も大きな被害を受けてしまいました。被害に遭われた皆さんには、心からお見舞い申し上げます。

 近年の気候変動に伴う自然災害は、年を追って被害が拡大しているようです。県議会としても被害状況をしっかりと受け止め、熊谷知事ら執行部へ強く働きかけ、被害に遭われた方々への支援策を求めています。

 開会中の9月議会で、わが党は「防災対策」「豪雨災害への対策」を真っ先に取り上げました。これに対し熊谷知事は、被災者への生活再建のための貸付金などの補正予算編成に積極的な姿勢を示し、今議会中に生活再建貸付金や河川の応急対策などについては議会最終日に追加提案され、必要な議会審議を経て成立する見通しになりました。さらに、県は土木関連の災害復旧事業に必要な予算については、被害状況を確認した後、12月定例県議会に提案するとしています。

 また、新型コロナ対策は、法律上の位置づけが5月初めから「5類」へ移行されましたので、皆さんも少し安心されたと思いますが、その一方でこのところインフルエンザの感染が急拡大し、新たな心配が生じてきました。

 感染者の半数近くが10歳未満の子供たちで、県も注意報を発令しています。千葉県は、沖縄に次いで新規感染者数が多いと報告されおり、十分な注意が必要です。専門家は、特に保護者が体力のない乳幼児の感染に気遣いすることが大切だと言っていますので、保育園児などの子供たちの感染には十分注意してまいりましょう。
 

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風評被害対策をしっかりと

 ようやく猛暑の8月が過ぎましたが、9月に入ったからと言って、急に涼しくなるわけでもなさそうです。秋の虫が鳴き始めても、皆さんも油断して熱中症などにならないよう注意して過してください。

 そんな中、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出が、8月24日から始まり、放射性物質トリチウムによる漁業への影響が心配されています。科学的に安全だと専門機関も指摘していますが、国民、県民の不安は完全には拭い切れていないようです。ただ、放出当初の周辺海域での調査では、採取された魚からは汚染物質は検出されなかったと報告されています。

 とはいえ、千葉県の漁業者に直接的な風評被害が及ばないよう、国も県も十分な対策を取る必要があります。9月13日から開会する予定の県議会でも活発な議論が展開されると思います。我が党としてもしっかりと風評被害対策と漁業者への支援策を要望してまいります。

 8月中は県議会の夏休みが続き、私も少しゆっくりさせてもらいました。その中では、千葉県の令和4年度の一般会計の決算見込みが発表されましたので、簡単にご報告しておきます。一般家庭の収入に該当する歳入は、柱となる県税収入が過去最大規模になったことなどから、2兆2千億円余りとなりましたが、前年度に比べると全体では12・6%減り、支出に当たる歳出も2兆1900億円で同じく12・5%減少しました。従って、差し引きの実質収支は、19年連続して黒字です。

 これは、主にコロナ対策の関連経費が前年度に比べて大幅に減ったためで、コロナが落ち着いてきたことにより、飲食店への協力金の支出が2500億円近く減少し、歳出全体を押し下げる結果になったためです。

 しかし、県内では新型コロナの8月末時点での感染状況が急増していると医療機関から報告されていますので、くれぐれも注意していきましょう。特に南房総地域では、県外からの観光客も多いので、感染リスクも必然的に高まると思います。何度も言いますが、コロナ対策は「恐れず、侮らず」で対処していきましょう。

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アクアライン変動料金制へ

 子供たちも夏休みに入り、毎日元気に過ごしていると思います。海・山にと家族旅行を楽しみにしている子供たちもたくさんいることでしょう。わが房総で楽しい思い出をいっぱい作ってもらいたいと思います。

 家族旅行と言えば、東京湾アクアラインの通行料金について、7月22日から試験的に「変動料金制」が導入されました。アクアラインの渋滞緩和策として実施されるもので、土日祝日の上り車線に限り、ETC搭載の普通車は混雑する時間帯に限定して現行料金800円に400円が上乗せされ1200円へ。逆に渋滞のない夜間は200円引き下げられ、600円となります。具体的な時間や、車種別の変動料金は千葉県のホームページなどで確認して下さい。

 変動料金制は、県や国が交通量の集中する時間帯の混雑分散を狙って実施する社会実験で、実施は当面来年3月までとされます。この夏、房総半島の海で遊んだ家族連れの車が夕刻、一斉に都心へ向かうことから大渋滞が発生するためです。そこで、渋滞を避け南房総で夕食まで済ませてから、ゆっくり夜間に帰途に付くことをお勧めします。

 さらに、熊谷知事はアクアラインの構造についても、国に対し現在の4車線から6車線化へ向けた拡幅要望を行っていく考えを示しています。それだけ、我が党の県議団などが要望し、実現したアクアライン800円化の効果が顕著に現れていることと思います。

 また、これまで日本中を覆ってきたコロナ禍が通常のインフルエンザなどと同じ「5類」の扱いに移行しましたので、特に屋外ではマスク姿を見かけることは少なくなりました。しかし、ウイルスは完全に消滅したわけではありません。あの皇室でさえ、コロナ感染が報じられていますし、直近では各地で静かに感染が広がっているとも伝えられます。医療の専門家の間では、「第9波」の流行を懸念する声もあるようです。それだけに、引き続いて「恐れず、侮らず」でコロナに対し、慢心のないようにしていきたいものだと思います。

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6月議会の自民党の代表質問から

 6月定例県議会は6月16日に開会し、22日から我が党の代表質問を手始めに質疑並びに一般質問などの実質審議が始まりました。わが党の代表質問には、瀧田敏幸議員が登壇し、熊谷知事の政治姿勢をはじめ、財政問題、防災対策、観光と農林水産業の振興、県土整備政策など千葉県の一層の飛躍を願って、知事や執行部の考え方をただしました。

 このうち、幹線道路網の整備では、熊谷知事が南房総地域に至る富津館山道路の全線4車線化に向け、都市計画など関連手続きを進めるとともに、東京湾アクアラインの通行料金を時間帯によって変動させる「時間帯別料金」の社会実験を7月22日から実施することを表明しました。また、県外からの観光客の行動の変化については、カーナビの位置情報等を活用して滞在時間の変化、観光施設等への来訪者数の変化、観光客の周遊ルートなども行政としてしっかり把握していく考えを明らかにしました。

 一方、飼料価格の高騰など厳しい経営環境に追い込まれている酪農家に向けては、千葉県誕生150周年記念事業と連動して消費拡大の啓発活動を行うとともに、5月の臨時議会で可決し既に補正予算に計上されている畜産農家の負担軽減を図る経費を、7月中の支給開始に向けて準備を進めているとの説明がありました。

 また、海洋環境の変化を踏まえた水産資源の管理については、国と連携してスマート技術の活用により、魚種ごとに獲れた量の数値等を迅速に収集するなど、最適管理が可能となる魚種の拡大に向け、精度の高い資源評価を行っているなどとの答弁がありました。

 ほかにも南房総地域に関わりの深い問題がいくつもありますが、また、機会があれば改めてご報告いたします。

 7月に入り、本格的な夏が迫ってきました。皆さんにはそれぞれのお仕事に精を出していただくことはもとより、熱中症予防など健康面にも十分に留意してお励み下さい。

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小中、高1へ一律1万円支給を可決

 4月の県議選が終わって、新議員を含めて初顔合わせとなる臨時県議会が5月16日に開かれ、熊谷知事ら執行部から補正予算案が提案されました。昨今の物価高への千葉県独自の対策として、小中学校の全児童生徒と高校1年生を対象に1人一律1万円を支給するなどの物価高騰対策が示されました。総額209億2900万円の補正予算案が審議され、我が党が賛成したほか、全会一致で予算案は可決されました。

 児童生徒への臨時給付金は「なぜ高校1年生までなのか」などと外野の声も聞こえてきましたが、知事は提案理由説明の中で「制服や教材の購入費など高校1年生の負担軽減を図るため」と説明し、概ね理解が得られたようです。

 また、臨時議会では正副議長の改選も行われ、我が党が提案した新議長に伊藤昌弘議員、副議長に同じく山本義一議員が、採決の結果選出されました。県議会の慣例により、任期は1年になる見込みです。ほかにも、8つの常任委員会の委員の配置換えも行われましたが、私はこれまでと同様、農林水産常任委員会に決まりましたので、地域の主産業である農林業、水産業の振興にこれまで以上に力を尽くす所存です。

 臨時議会は1日だけで閉会しましたが、今月には再度、定例の6月議会が開かれます。目下の予定では6月16日が招集日になると思います。再び補正予算案が組まれますので、南房総地域の振興に寄与する予算になるよう県当局にしっかりと働きかけてまいりです。

 6月に入り、間もなく梅雨を迎えます。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、皆さまも健康には充分ご留意ください。

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臨時議会を迎えて新たな任期へ

 5月のすがすがしい季節を迎えました。5月と言えば、誰もが浮き浮きするような気分になりませんか。温暖な地、わが南房総地域でもこのゴールデンウイークを迎え、観光客への対応など忙しく立ち働いている方々も多く、1年で最も多忙な季節のひとつを迎えています。

 私にとっては、統一地方選挙も終わり一段落したところですが、今月中旬には改選後初の臨時県議会が開かれる予定です。臨時議会では、新たな4年間の任期へ移行するのにあたって、正副議長の改選や、各常任委員会の担当割振りなども決め、県議会として新体制を迎えます。私も5期目の任期を迎え、改めて身の引き締まる思いです。これから4年間、地域の皆さんの声に真摯に耳を傾け、地域の発展を願って全身全霊で取り組んでまいります。

 現状の県政の大きな課題の一つは、まずは新型コロナ対策ですが、政府は先日、感染症法に基づく新型コロナの法律上の位置づけを、5月8日から「2類」から「5類」へ移行させると発表しました。「2類」は、感染した場合、重症化リスクが高い「結核」などと同様、地方自治体が入院を勧告でき、医療費も公費が負担しますが、「5類」では季節性インフルエンザと同じように、入院勧告ができないほか、医療費も自己負担になるなどの違いがあります。

 しかし、法律上の対応が異なっても、ウイルスがなくなったわけではありませんので、再び大きな波が来ることを懸念する専門家の声も聞こえてきます。注意を怠るのは時期尚早で、私たちも「恐れず、侮らず」で、日々を健康に過ごしたいものです。

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